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サトラレ

2007年01月25日 20:05




君が残していった..一冊の日記..。


なんで忘れてたんだろう..。









久しぶりに実家に帰ってきた。


彼女の日記はこの場所に眠っていると思う..。










家に入ると.誰も、いなかった...。でも、すぐに懐かしい景色と暖かい居心地が僕を迎えいれてくれた。



僕の部屋は今は弟の部屋に変わっていた。


相変わらず本がたくさん並べてある。



一冊の本を手にとった。


昔、よく読んでいた本だ。恋愛小説になるだろう、その話しは、最後は悲しい結末で終わる話しだった。




その本を読み終わった時は、しばらく同じような悲しい気持ちで一日、一日を過ごしていたのを思い出した...。




本のページをめくる、たびに過去に戻ってゆくような錯覚におちていた。


このまま本当に昔に戻れればいいと思った。






その本を全部読み終わり、僕は現実に引き戻された...。昔ほど悲しい気持ちには、ならなかった...。



本棚の1番左に懐かしいノートがあった。すぐに彼女の日記だと、わかった。



ページをめくるまでには、時間がかかった。

たくさん思い出が蘇ると、同時に、それ以上に、たくさんの悲しみが襲ってくるんじゃないかと...。





あの頃.....。君が、まだ18才だった時の日記.....。★